小さな神へ

未明の詩学

水野真由美・著

 

JP叢書

 

 

 

発行日 2012615

発行所 上武印刷株式会社

 

文庫サイズ カバー付き 249

ISBN978-4-88390-002-2

C0195 \1400E

定価1470円(税込)

 

 

 

 

この評論集の味は沖縄料理のチャンプルーだ。

戦後の現実と取り組んできた俳句の様々な問題をずかずかとつかみ取り、

大方の評論家がためらうような事柄も気軽に取り出して提示している。

接点を生きる評論集。      金子 兜太

 

 

水野の論は、その従前論の曖昧模糊とした脆弱な部分に斬り込んでから

己の論を展開していく、武闘派ともいうべきスタイルではなかろうか。

堀込 学

 

 

 

 

目次

 

T

問いつづけるために ―現代俳句との接点

『蜿蜿』と『暗緑地誌』の射程 ―兜太俳句鑑賞

昭和消えいたり ―杉本雷造覚書

岩片仁次の世界 ―戦後過程としての文学

あぢさゐを立ち去る友 ―坂戸淳夫句集「彼方へ」

江里昭彦覚え書き ―人間存在への眼差し

連れてきた戦死者たち ―眞鍋呉夫句集『月魄』

 

U

三橋鷹女論を読む ―測定地点としての変身

「女流」俳人の作った場所

「女流俳句アンソロジー」から考えること

 

V

風土」を喪った風土俳句 ―武田伸一句集試論

酒井浩司『蝶の森』という時代

村越化石と阪口涯子 ―二つの青をみた人たち

定型が揺さぶられる時空 ―橋本夢道と長谷川素逝

桜の下で「桜」を思う ―「季語と歳時記の会」の方法論

読むことをめぐって

 

W

林桂講演「夭折の三俳人」報告 ―浅香甲陽・竹内雲人・須田優子

十七音の地平 ―鶴彬と渡辺白泉

 

X

太田紫苑の世界 ―文体をたましひの異称として

露月の声 ―よくあそぶ幻視者

ちゃんとヘンだぞ! 内田百

眼の変容ー宗田安正掌論

 

 

 

 

 

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